もりのおうち

心配性だけど時々楽天的。アメリカ在住の30代。

食欲人(2023)

いつもは基本小説しか読まないのですが、偶然目に入って読んでみた本。(ちょっと本のデザイン的に一瞬怪しい本に見えた)人の食欲や健康、食品メーカーについての30年という長年の研究結果を、著者がわかりやすくまとめています。かなり読みやすいので、この著者の講義もきっと分かりやすいんだろうなと思いました。難しいことを誰にでもわかるように伝えられる人って素晴らしい…。

 

簡単なあらすじ

なぜ人間だけが食べすぎるのか―― シドニー大学の世界的栄養学者2名が 「人類の食欲の謎」に迫る。 旅は、「バッタ」から始まる――。

 

不思議に思っていたこと。アメリカに来てから、食欲が落ち着いているー。年齢が上がるにつれて落ち着いたのかな〜、と思っていたけれど、この本を読んで、もしかしたら超加工食品の摂取が減ったからかも?!と思った。

アメリカに来るまで、恥ずかしいけど、日本の食文化はどちらかというと健康的で、アメリカのは不健康なものも多そう…というステレオタイプが私にはあった…。

実際は、ベジタリアンやビーガン、宗教上の特定のお肉が食べられない人、いろんな人に向けて選択肢がいっぱいだった。不健康なものもとことん食べることができるけど、健康的な選択肢も多い。

安くてうまい!で日本にかなうものはないけれど…。

日本にいるときは仕事で疲れて、仕事帰りにコンビニに寄るのが好きだった。ストレス発散になっていたと思う。(コンビニはエンタメだと思っている。大好き!)

コンビニでひっきりなしに入れ替わる新商品を買っては、疲れを甘いもので癒やしていた。誤魔化していただけなのか、回復させていたのかはいまだに不明。

会社に行く前にはオフィス一階にあるカフェで必ずラテを買っていた。それを飲まないと眠気が取れないような気がしていた。

今はその時と比べると、あの変な渇望は無い。アメリカの方が良い!とかいう話ではなくて、私のアメリカの食文化への思い込みは正しくなかったな、と思う。

もちろん、アメリカで提供される一食分の量は日本と比べると多い。ただ、どこでも持ち帰る文化もあるので、半分残して家で食べたりする。

そういえば、コンビニ文化も違うけど、スターバックスも、日本は期間限定メニューがたくさん出てエンタメ感があるけど、こちらにはあんまり無い気がする…。

不思議な違い。